第1回社長編に引き続き、今回は社長夫人のむっちゃんこと、川田むつみ編をお届けします。

①オーガニックとの出会いのきっかけ
私は幼い頃から環境問題を肌で感じていました。小中学生の頃、神奈川の工業地帯からの煙で光化学スモッグ注意報が発令され、外で遊ぶことすら制限された経験があります。工場の排水なども今より規制されていなくて、水俣病とかもありましたよね。今よりも公害が身近な存在だった気がします。そんな中、愛読していた有吉佐和子さんの『複合汚染』を通じて、公害の恐ろしさを改めて感じました。

20代になると、ダイビングを通じて自然の変化を目の当たりにしました。特にサンゴの白化は衝撃的で、人間の活動が引き起こしたものだと悲しくなりました。当時いろいろな島に行くとホテルや複合施設がなくて、きっと島の住民が開発を拒み、海を守ってくれていたのだなと思います。
一緒にダイビングをしていた夫からも、食品業界の裏の現実などを聞くようになり、衝撃を受けました。本当に人が口にしていいものなのか? そんな疑問を抱き、愚直に行動している社長の姿にはかなり大きく影響を受けました。倫理的に、そして地球に住まわせていただいているという謙虚さを持って生きること、それが私達夫婦のオーガニックへの想いとなっていきました。

②生活や考え方の変化
結婚後は、たまたま夫がスーパーを経営していたのですから、クランデールで買い物をするようになりました。しかし、ある日、足りないものを買い足そうと近所のスーパーに行ったときに衝撃を受けました。手に取れるものがほとんどないのです。それまで何気なく買っていたものが、一度オーガニックという観点を意識するようになってから見ると、本当に選べなくなります。探すのが大変。
でも、それで生活が苦しくなったわけではありません。「なければないでいい」と思えたし、100%完璧にオーガニックにこだわる必要もないと考えています。

例えば今でも、普段ファミレスやコンビニには積極的に行きませんが、行ったらその中でできるだけ良いものを選ぶ。そんな柔軟なスタイルです。逆に周りから「普通のお店で大丈夫?」と心配されることもありますが(笑)、自分にとってはできる範囲でと思っているので、添加物が入っていたとしても、慣行栽培のお野菜であっても、ありがたく、美味しくいただきます。それが無理のない、ごく自然な暮らしになっています。環境への意識を持ち続けながら、楽しんで続ける。それが、私のオーガニックとの付き合い方です。

③特に印象に残っている体験
シドニーに住んでいる友人、うめむら郁子さんの言葉が、私のオーガニック活動において大事な言葉になっています。彼女は出会ったときのことは、今でも忘れられません。ある年、大規模な山火事が起きたとき、彼女は悲しそうに、でも強い怒りを込めてこう言いました。

「本当に私がいけないんだ。」
その言葉を聞いたとき、私は衝撃を受けました。彼女は環境を大事に事業を展開している経営者です。一般の人の何倍も、生活がサステナブルかどうかを考えていると思います。そんな彼女が言ったからこそ、私には衝撃の一言でした。環境破壊のような大きな地球規模の現象を、きちんと「自分事」としてここまで深く受け止める人がいるのかと。私はそれまでも、オーガニックを謳っていましたが、どこか綺麗ごとだったかなとさえ感じました。彼女の言葉を聞いた瞬間、「私ももっと真剣に向き合わなければ」と心の底から思いました。

そして、もう一つはレムケなつこさんとの出会いです。彼女との出会いは、私の人生を大きく変えました。彼女から学んだIOB(国際オーガニック認証)の知識は、今の私の基盤になっています。

オーガニックは単に「無添加」だとか「安心・安全」なものという単純な基準ではなく、「生きとし生ける物、すべてが幸せになる仕組み」——そう教えてもらい、講座から確信してきたことが、その後の私の経営方針、生き方となっているのです。
④これから挑戦したい方へのメッセージ
先ずはとにかく行動してみる!
不安や恐れは誰にもあります。
初めの1歩が重要です。
歩み出してしまえばどんどん知恵がでて、共感してくれる仲間が出来きます。
思い描くことも大切ですが、先ずは実践ですね。
失敗からしか学べない事もたくさんあります。
怖がらないで先ずはやりたい事に向かって楽しんで行動してみて(^▽^)
チャレンジは人を大きく成長させます。明るい未来を手に入れて下さい♡
諦め無ければ必ず成功します。
途中で諦めた時が失敗です。(^▽^)/
成功を祈ります♡
