手作り味噌の常識が変わる?プロに教わる「失敗しない&手間いらず」の5つの極意

手作り味噌の常識が変わる?プロに教わる「失敗しない&手間いらず」の5つの極意

1. はじめに:手作り味噌への憧れと「見えない壁」

湯気とともに立ち上がる、茹でたての大豆の甘い香り。手作り味噌への憧れを抱きつつも、「準備が大変そう」「カビが生えたらどうしよう」といった不安が「見えない壁」となって、一歩踏み出せずにいる方は多いかもしれません。

しかし、発酵という自然の営みは、本来もっとおおらかで楽しいものです。いくつかの重要なポイントさえ押さえれば、初心者の方はもちろん、小さなお子様と一緒に遊び感覚で仕込むことだって可能です。1年後の食卓に並ぶ、最初の一杯の味噌汁。その感動を味わうための、プロ直伝の極意を紐解いていきましょう。

2. 極意1:豆の硬さは「親指と小指」で決まる

味噌の仕上がりを左右する最大の関門は、大豆の準備です。12〜24時間ほどたっぷりの水に浸水させた大豆を、3〜5時間ほど、鍋の中で豆がゆらゆらと踊る程度の火加減でじっくり煮ていきます。

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ここで妥協してはいけないのが、煮上がりの見極め。目安は、「親指と小指」でつまんで簡単に潰れるくらいの柔らかさです。力の入りにくい小指を使うのがポイントです。

分析/考察: もし、つまんでみて「少し硬いかな?」と感じたら、迷わず茹で直してください。一度火を止めた後でも大丈夫です。この段階で豆が硬いと、後の工程で潰しきれずに粒が残り、口当たりの悪い味噌になってしまいます。滑らかな食感を目指すなら、この柔らかさへのこだわりが欠かせません。

3. 極意2:ストレス解消?「塩切り麹」を投げ入れる理由

次に、麹と塩を均一に混ぜ合わせる「塩切り(しおきり)」という工程を行います。

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この**「塩切り麹」**を、潰した温かい大豆と混ぜ合わせます。

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このとき、大豆の煮汁を少しずつ加え、耳たぶくらいの硬さになるよう調整するのがコツです。

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しっかり混ざったら、味噌の素を大きめの団子状に丸め、保存容器に「投げ入れる」か「強く押し付ける」ようにして詰めていきます。

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分析/考察: この作業は、ハンバーグの種を作る際の「空気抜き」と同じ役割を果たします。勢いよく投げ入れることで隙間の空気を追い出し、カビの原因となる酸素を物理的に排除する「脱酸素」の状態を作るのです。一見ダイナミックなこの動作が、保存食としての成功を支える科学的な裏付けとなっています。

4. 極意3:最強のカビ対策は「酒粕」のフタにあり

手作り味噌の不安要素であるカビに対し、最も画期的な解決策が「酒粕での密封」です。一般的なラップや重石での密封よりも、酒粕で表面を完全に覆う方法が非常に効果的です。

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酒粕で蓋をしてからラップをする!

「酒粕で蓋をするっていうのをやっている人がいて、私もやってみたらこれがカビが生えなかった。カビは生えないな。」

プロもこう太鼓判を押すこの方法には、さらに嬉しいメリットがあります。

分析/考察: 酒粕で蓋をすると、通常の味噌作りで半年後に行う「天地返し(混ぜ直し)」という重労働が不要になり、1年間放置したまま完成を待つことができます。まさに「究極の手間いらず」です。さらに、1年後に役目を終えて剥がした酒粕は、味噌の香りが移った最高の「漬け床」に。肉や魚を漬け込めば、最後まで無駄なく(ゼロウェイスト)美味しくいただけます。

5. 極意4:「縁」を拭くひと手間が成功の分かれ道

味噌を詰め終えた後、多くの初心者が陥る盲点が「容器の縁(ふち)の汚れ」です。ここを放置するとカビの発生源になるため、ホワイトリカー(35度以上のアルコール)を染み込ませた綿棒やペーパーで、内側の壁面を丁寧に拭き取りましょう。

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分析/考察: カビは味噌本体よりも、飛び散った小さな「汚れ」から発生します。この数秒の作業が、1年後の成果を決定づけます。もし数ヶ月後にカビを見つけても、慌てる必要はありません。その部分だけをスプーンで取り除き、再度アルコールで周囲を拭けばリカバリーは可能です。この安心感こそが、長く発酵を楽しむ秘訣です。

6. 極意5:味噌は「家族の集まるリビング」で育てる

保存場所といえば「暗くて涼しい場所」を想像しがちですが、高気密・高断熱の現代住宅では、使っていない部屋や収納内は想像以上に過酷な環境になります。意外なことに、最適な場所は「家族の集まるリビング」です。人間が快適に過ごせるエアコンの効いた環境は、味噌にとっても快適なのです。

ただし、一点だけ注意があります。味噌は光に弱いため、透明な容器の場合は新聞紙や布でくるんだり、段ボールに入れたりして、しっかりと「遮光」してあげてください。

分析/考察: 「音楽を聴かせると美味しくなる」と言われるように、家族の気配や会話を感じる場所で育てることには、情緒的な価値があります。遮光

のために新聞紙で包まれた味噌の姿は、まるで家族の一員のよう。日々目に触れる場所に置くことで、色の変化を愛で、完成を待ちわびる楽しみが生まれます。


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一年後のお楽しみ・・・

7. おわりに:1年後の自分への贈り物

味噌作りにおいて、人間が汗をかくのは「大豆を煮て、詰める」までの数時間だけ。あとの1年間は、時間がゆっくりと、そして着実に美味しく育ててくれます。

今日仕込んだ味噌が、1年後の食卓でどんな会話を弾ませるでしょうか。自分で素材を選び、わが家の一部として育った味噌の最初の一口は、きっと五感に染み渡る感動を与えてくれるはずです。未来の自分と家族への贈り物として、ぜひ今日から最初の一歩を踏み出してみませんか。

~作り方の手順はこちらになります。~
ご参考までに。
【おうちで味噌づくり】
材料 ココシーズンズ むっちゃんオススメお味噌セット(予約注文)冷蔵商品 ・鈴木さんの40年間自然栽培の大豆…1kg
・寺田本家の天然白米麹…1kg
・海の精 粗塩…500g
・寺田本家自然酒酒粕…500g(動画では別の物を使用していますが、おすすめはこちら)
※酒粕は容器に詰めた味噌にフタをするために使います。
用意するもの ・味噌の容器 ・ホワイトリカー(アルコール35度以上)※容器消毒用 ・バットまたはボウル ・ラップ(無添加ラップやKoKeBeeエコラップなど) ・新聞紙
味噌づくりの手順 1. 大豆の下ごしらえ(前日) 大豆をよく洗って、12時間から24時間、水に浸しておく
2. 大豆の下ごしらえ(当日) 浸していた水を捨て、大豆がヒタヒタになるぐらいの水を加え 4~5時間煮る。大豆が親指と小指でつまんでつぶれるぐらいの硬さに なったら火を止め大豆を取り出す。 ※煮汁はとっておく。★ここポイント★
3. 麹と塩を混ぜる(塩きり) 麹と塩が一体化するように、手でよく混ぜる。いい香り〜♪ ※もし、味噌づくりセットに入っていない乾燥麹を使われた場合には、 2の煮汁を少し加えて混ぜる。
4. 大豆を潰す 大豆が温かいうちに、マッシャーやブレンダーでつぶす。 お子さまといっしょに手でつぶしても楽しいかも〜♪
5. 麹と大豆を混ぜる 2でとっておいた煮汁を少しずつ入れ、耳たぶくらいの硬さになるまで よく混ぜる。お好みで少し指先に大豆の粒感が残っていてもOK! すでに美味しそうな香り〜♪
6. 大きめのお団子にする 中の空気を抜けやすくし、カビが生えないようにするために 大きめのお団子をつくる。美味しくなあれ〜♪
7. 保存容器を消毒する アルコール度数35度以上のホワイトリカーなどで保存容器を消毒する。
8. 容器に投げ入れる お団子を容器に投げ入れ、空気が入ってカビが生えないように丁寧に押しつけていく。ここまできたら、ほぼ完成♪
9. 酒粕でフタをする 味噌の上に酒粕を薄く伸ばしてフタをする。 ※1年後、剥がした酒粕は、少し味醂を加えてお肉やお魚の漬け床になります。焼くと美味しいですよ! ※酒粕でフタをしない場合は、半年後に外ブタを開けてカビの生えているところをスプーンで取り除き、容器についたカビもホワイトリカーなどのアルコールで消毒する必要があります。その後、天地返しをして再度、お団子を入れ直します。
10. ラップでフタをする 酒粕でフタをした上に空気が入らないように、さらにラップでフタをする。 容器の周りやフチについた汚れは、ホワイトリカーで拭いて、消毒するのを忘れないで!★これ大事★
11. 容器にフタをする 新聞紙で容器にフタをする。新聞紙は殺菌効果があり湿気を取ってくれます。 味噌は呼吸しているんですね♪
12. 保存 光を遮断して冷暗所に保存します。保存場所は、室温が快適な温度で保たれやすいリビングもおすすめです。みんなと一緒にいて、みんなの会話を聞きながら育つんですね♪
13. 一年後にお味噌ができあがり!

撮影協力 和日庵 http://wabien.jp/index.html

今回のお味噌造りセットはこちらからご購入頂けます。


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