新米 杉本さんの自然栽培米 亀の尾(玄米) 3㎏
新米 杉本さんの自然栽培米 亀の尾(玄米) 3㎏
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杉本一詩さんの 亀の尾 3㎏
「亀の尾」はコシヒカリ、ササニシキの原種です。
今ではあまり生産されていないので、とても貴重なお米です。
無農薬・無化学肥料の自然栽培米
杉本一詩さんの田んぼがあるのは、静岡県焼津市。温暖で過ごしやすい環境であり、南アルプスを源流とする大井川が流れる地域です。程よく水が抜け、循環される砂地の圃場が多く、4haほどの面積でコシヒカリ、朝日、あいちのかおりなどを栽培しています。杉本さんは、農薬を入れた田んぼにカエルや虫などの生き物がいなくなることに気づき、生き物がいない田んぼで作るお米は食べたくないと思ったといいます。この気づきをきっかけに農薬や化学肥料に頼らない米作りがスタートしたといいます。
在来種 亀の尾(かめのお)
日本米の源流、奇跡の復活
亀の尾は、明治26年(1893年)に山形県で誕生した、日本最古級の在来種のお米です。かつて「東の亀の尾、西の旭」と称され、東日本を代表する品種として広く栽培されていましたが、1970年代には一度栽培が途絶えました。しかし、その優れた食味と酒米としての価値が再評価され、1980年代に奇跡の復活を遂げた「幻の米」です。
亀の尾の特徴
誕生の物語
明治26年、山形県庄内町の篤農家・阿部亀治が、冷害に見舞われた田んぼの中で、ただ3本だけ力強く穂をつけた稲を発見しました。この奇跡の3本から育てられたのが「亀の尾」です。阿部亀治の名前から一字をとって命名されました。
歴史的価値
- 誕生年: 明治26年(1893年)
- 発見者: 阿部亀治(山形県余目町)
- 別名: 「東の亀の尾、西の旭」と称される日本米の双璧
- 系譜: コシヒカリ・ササニシキ・つや姫など、現代品種のルーツ
現代品種へ受け継がれた血統
亀の尾は、日本の良食味米の最も重要な祖先の一つです。
- コシヒカリへの系統: 亀の尾 → 陸羽132号 → 農林1号 → 農林22号 → コシヒカリ
- ササニシキへの系統: 亀の尾 → 陸羽132号 → 農林1号 → ハツニシキ → ササニシキ
- その他: あきたこまち、ひとめぼれ、はえぬき、つや姫など
現在日本で栽培されている主要品種のほとんどが、亀の尾の遺伝子を受け継いでいます。まさに「日本米の源流」といえる存在です。
味わいの特徴
- 粒: しっかりとした大粒で、粒張りが良い
- 食感: 適度な粘りと、しっかりとした歯ごたえ
- 風味: すっきりとした甘みと、上品で深い旨み
- 香り: 米本来の豊かな香り
- 冷めても: 時間が経っても美味しさが持続
酒米としての評価
亀の尾は食用米としてだけでなく、日本酒の原料米としても高く評価されています。粒が大きく、吟醸酒や大吟醸酒を造るのに適しており、全国の杜氏が挑戦する銘柄として人気を集めています。
なぜ希少なのか
亀の尾は化学肥料を使うと米がもろくなるため、現代の農法には向きません。また、害虫に弱いという欠点もあり、1970年代には栽培が途絶えました。しかし、1980年代に新潟県や山形県の酒造家たちの努力により復活。現在も限られた生産者のみが、伝統的な栽培方法で丁寧に育てています。
こんな方におすすめ
- 在来種・固定種のお米を味わいたい方
- 日本の食文化の歴史を感じたい方
- コシヒカリやササニシキのルーツを知りたい方
- すっきりとした食感のお米が好きな方
- お寿司やおにぎりに適したお米をお探しの方
炊き方のコツ
亀の尾は粒がしっかりしているため、いつもより水を約10%多めにして炊くと、ふっくらと美味しく炊き上がります。
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在来種 朝日
「西の旭、東の亀の尾」と並び称される、もうひとつの幻の米。
明治41年(1908年)に京都府で誕生した朝日は、亀の尾と並んで「コシヒカリ」「ササニシキ」の祖先にあたる貴重な在来種です。亀の尾とはまた違った、もっちりとした粘りと深い甘みが特徴です。
亀の尾と朝日、食べ比べてみませんか?
明治時代から続く二大在来種の味わいの違いを、ぜひご自身の舌でお確かめください。日本の美味しいお米のすべては、この二つの品種から始まりました。
➡️ 朝日の商品ページはこちら
➡️ 朝日も亀の尾も食べ比べできるセット商品のページはこちら
在来種のお米は、日本の食文化と農業の歴史を今に伝える貴重な存在です。一度は途絶えながらも奇跡の復活を遂げた、この「源流」の味を、ぜひこの機会にお試しください。
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